昆虫食の歴史:人類と共に歩んだ食文化 昆虫を食べる習慣は、実は人類の歴史と深い関わりがある。世界で約20億人が昆虫を食べており、アフリカのターメイト(シロアリ)、タイのコオロギ、メキシコのチャプーリン(バッタ)が代表例だ。日本でも江戸時代にはイナゴの佃煮が庶民の貴重なタンパク源だった。しかし、近代化と共に日本や欧米では「気持ち悪い」というイメージが定着。対して、栄養価の高さ(タンパク質50~70%、牛肉の約2倍)や、飼育時の低環境負荷(水・CO2排出が家畜の10分の1)は見逃せない事実だ。過去の食文化が、 ...