はじめに:少子高齢化という未曾有の課題 日本はかつて経験したことのない少子高齢化と人口減少の時代に突入しています。2022年には日本の年間出生数が初めて80万人を下回り、戦後のピーク時(1970年代前半)の3分の1以下という過去最少を記録しました。一方で平均寿命の伸びにより高齢者人口は増え続け、総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は約30%に達しています。「2050年に日本の人口はどうなっているのか?」「人口減少は経済や社会にどんな影響を及ぼすのか?」――これは政策担当者や経済専門家にとって避けて ...