日本では近年、出生数の落ち込みが深刻です。厚生労働省の統計によれば、2023年の出生数は72万7,288人(日本人のみ)と史上初めて年間80万人を割り込み、1899年の統計開始以来で最少を更新しました。合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子ども数の推計値)も1.2まで低下し、これは過去最低だった2005年と並ぶ水準です。出生数は前年比5%減と減少幅も拡大しており、少子化の加速に歯止めがかかっていません。実際、年間出生数は2016年に100万人を割り込んで以降、2019年に90万人台、2022年に70万人 ...