1. マクロ環境の現状 2025年時点、日本のマクロ経済環境はコストプッシュ型インフレと長期金利の上昇が同時進行しています。総務省の最新統計によれば、5月の全国消費者物価指数(生鮮食品除くコアCPI)は前年同月比+3.7%と加速し、約2年ぶりの高い伸び率を記録しました。特に食料品ではコメ価格が前年比+101.7%と異例の上昇を示し、物価高の主因となっています。エネルギーや原材料価格の高騰、円安の影響による輸入品価格上昇が家計に重くのしかかり、コストプッシュインフレが定着しつつある状況です。 一方、金融市場 ...