供給ショックによるコストプッシュ型インフレ(cost-push inflation)が世界経済を揺るがし、各国で物価上昇率が数十年ぶりの高水準に達しています。同時に主要国の長期金利も急騰し、金融環境は一変しました。1970年代のスタグフレーション(stagflation)を想起させる局面で、各国政府は景気下支えのため積極財政(expansionary fiscal policy)や減税に踏み切っています。しかし、高インフレ下での財政拡張は果たして有効なのでしょうか? 本記事では、この難題に対して機関投資家 ...