背景と目的 日本の衆議院では比例代表定数が176議席(総定数465の約38%)を占め、小選挙区で敗れた候補が比例で復活当選できるセーフティネットとして機能しています。近年、「身を切る改革」として比例代表定数を1割程度削減(176→158)する案が取り沙汰されています。一見すると議員数を減らし経費を削減する効果が期待されますが、比例枠縮小は中小政党や新人候補の当選機会、議席配分の得票比例性などにどのような影響を及ぼすのでしょうか。本稿では2024年(第50回)衆議院総選挙の比例ブロック別確定得票データをもと ...