
情報基準日:2026年10月16日 対象期間:2026年12月〜2027年2月
2026〜2027年の冬は、東日本・西日本・沖縄・奄美で気温が高く、北日本では平年並か高くなる見通しです。雪は、東日本日本海側と近畿日本海側・山陰で、冬を通した降雪量が少ないと予想されています。気象庁が9月18日に発表した寒候期予報に基づく見通しです。気象庁「寒候期予報」
ただし、帰省する日や旅行先の雪を判断するには、その日程に近い予報が必要です。まずは冬全体の地域差を確認し、そのうえで短期間の寒波や大雪に備える情報を使い分けましょう。
2026〜2027年の冬、地域ごとの気温と雪は?
気象庁の季節予報は、一定期間の平均気温や降水量などが、平年に比べてどの程度になりそうかを示します。現在の平年の基準は1991〜2020年です。気象庁「季節予報が対象とする現象」
以下では、気温と降水・降雪で地域の区分が異なるため、表を分けて整理します。
気温は東・西日本と沖縄・奄美で高い見通し
対象:2026年12月〜2027年2月/発表:2026年9月18日14時
確率の数字は、左から「低い/平年並/高い」の順です。
| 地域 | 冬の平均気温の見通し | 確率〔低い/平年並/高い〕 |
|---|---|---|
| 北日本 | 平年並か高い | 20%/40%/40% |
| 東日本 | 高い | 10%/30%/60% |
| 西日本 | 高い | 10%/30%/60% |
| 沖縄・奄美 | 高い | 10%/20%/70% |
北日本は北海道・東北、東日本は関東甲信・北陸・東海、西日本は近畿・中国・四国・九州北部・九州南部に当たります。奄美は「沖縄・奄美」に含まれます。気象庁「予報区分の一覧表」
例えば東日本の「高い確率60%」は、冬の平均気温が「高い」という区分に入る可能性を表しています。気温が何度上がるか、暖かい日が何日あるかを示す数字ではありません。また、北日本は「平年並」と「高い」がともに40%で、ほかの地域とは予報の表現が異なります。気象庁「確率表現の見方」
降水量は多い地域がある一方、日本海側の降雪量は少なめ
対象:2026年12月〜2027年2月/発表:2026年9月18日14時
括弧内は「少ない/平年並/多い」の確率で、単位は%です。
| 地域 | 冬の降水量 | 冬の降雪量 |
|---|---|---|
| 北日本日本海側 | ほぼ平年並(30/30/40) | 平年並か少ない(40/40/20) |
| 北日本太平洋側 | 平年並か多い(20/40/40) | この予報では掲載なし |
| 東日本日本海側 | ほぼ平年並(30/30/40) | 少ない(50/30/20) |
| 東日本太平洋側 | 多い(20/30/50) | この予報では掲載なし |
| 西日本日本海側 | 多い(20/30/50) | 少ない(50/30/20)※ |
| 西日本太平洋側 | 多い(20/30/50) | この予報では掲載なし |
| 沖縄・奄美 | 多い(20/30/50) | この予報では掲載なし |
※西日本日本海側の降雪量予報は近畿日本海側と山陰が対象で、九州北部地方を含みません。降水量の地域区分には九州北部地方を含みます。
出典:気象庁「寒候期予報解説資料・全国」、同「予報区分の一覧表」
表から分かるのは、冬全体の降水量と降雪量の傾向です。太平洋側などの降雪量が掲載されていない地域では、この表から雪の多い・少ないを判断することはできません。
また、降水量には雨だけでなく、雪を水に換算した量も含まれます。降水量が多いという予報を、そのまま大雪の予報として読むことはできません。気象庁「雨・雪について」
エルニーニョは発生中。「スーパー」はどのような呼び方?
気象庁は10月9日の監視速報で、2026年春からエルニーニョ現象が続き、冬にかけても強い状態が続く見通しを示しています。
9月には、気象庁が監視する太平洋赤道域東部の海域で、月平均海面水温が基準値を4.0℃上回りました。これは速報値で、この月ごとの監視指標では1949年以降で最大です。基準値は、前年までの30年間について求めた各月の平均値です。気象庁「エルニーニョ監視速報・2026年10月」1・4・7ページ
この「4.0℃」は赤道付近の海面水温の差です。日本の冬が4.0℃暖かくなるという予測ではなく、日本への影響は地域別の季節予報で確認する必要があります。
「スーパーエルニーニョ」は、強いエルニーニョを指して報道などで使われる呼び方です。気象庁長官は6月17日の会見で、気象庁ではこの呼称を使わない姿勢を説明しています。海外機関との間では監視する海域なども異なるため、呼び名だけで強さや日本への影響を比較するのは適切ではありません。気象庁「長官会見要旨・2026年6月17日」
今回の予報では、寒気の影響が小さくなると予想
今回の寒候期予報で気象庁が見込んでいるのは、日本付近の冬の季節風が弱く、寒気の影響が小さくなる状況です。背景として、エルニーニョに伴う熱帯の雲の発生場所や大気の流れの変化、地球温暖化などによる大気全体の高温を挙げています。
一方、南から暖かく湿った空気が流れ込みやすく、北・東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美を中心に低気圧の影響を受けやすいと予測しています。気温と降水量の見通しは、こうした海洋と大気の状態を合わせて判断したものです。気象庁「寒候期予報解説資料・予想される海洋と大気の特徴」
なお、過去のエルニーニョ発生時の統計では、冬の気温は西日本で平年並か高い傾向が示されています。これは過去の事例を集めた特徴であり、今回の冬の予報とは別の情報です。暮らしの判断には、現在の状態を踏まえた予報を使いましょう。気象庁「エルニーニョ現象発生時の日本の天候の特徴・冬」
暖冬・少雪でも、旅行する日の寒さや雪は別に確認する
暖冬という判断は、12〜2月の平均気温を基にします。冬全体の平均が高くても、期間内の気温は上下するため、数日間の強い寒さについては短い期間の予報を見る必要があります。気象庁「季節予報に関するQ&A」
雪についても、見る数字を分けると理解しやすくなります。
- 降水量:雨や雪などを水の量として測ったもの。単位はmmです。
- 降雪量:一定期間に新しく積もった雪の深さ。単位はcmです。
- 積雪の深さ:ある時点で地面に積もっている雪の深さ。単位はcmです。
冬を通した降雪量が少ない見通しでも、特定の数日間に雪が集中するかどうかまでは分かりません。また、積雪の深さは雪解けや雪の沈み込みでも変わるため、降雪量の合計とは一致しません。気象庁「季節予報に関するQ&A」、同「解析積雪深・解析降雪量、降雪短時間予報」
例えば、正月の帰省やスキー旅行を計画する場合、季節予報は冬の大まかな傾向を知る材料になります。実際の移動や施設の利用を決める段階では、目的地と経路の天気、積雪、道路規制、交通機関の運行情報を確認してください。
冬支度・帰省・旅行では、いつ何を見る?
冬用の衣類や暖房の準備は、住む地域の気候と生活に合わせて進め、予定が近づくほど具体的な予報へ切り替えると判断しやすくなります。
| 確認する時期・場面 | 主に見る情報 | 判断に役立つこと |
|---|---|---|
| 冬全体の予定を考えるとき | 寒候期予報・3か月予報 | 地域ごとの平均気温や降水・降雪の大まかな傾向 |
| 数週間前 | 1か月予報 | 期間全体や週ごとの気温傾向 |
| おおむね2週間前 | 2週間気温予報・早期天候情報 | 強い寒さや多い雪などへの早めの注意 |
| 1週間以内〜当日 | 週間天気予報、気象解説情報、大雪・暴風雪の警報や注意報 | 日程や移動に関わる具体的な天候・危険の確認 |
確認先:気象庁「季節予報」、同「2週間気温予報」、同「早期天候情報」、同「大雪・暴風雪に関する最新の防災気象情報」
早期天候情報は、発表日の6〜14日後について、著しい高温・低温や多い雪が予想される場合に出されます。降雪量の情報は11〜3月が対象です。気象庁「早期天候情報」
出発直前には、気象庁の「今後の雪」で降雪や積雪の分布を確認できます。さらに道路管理者や鉄道・航空会社、利用する施設の公式情報を合わせ、運休や通行止め、営業状況を確認しましょう。気象庁「今後の雪」
次の見直しは10月20日、冬全体の再確認は11月24日
次の3か月予報は、2026年10月20日14時に発表予定です。この予報に合わせて寒候期予報も再検討され、変更があれば修正されます。ただし、10月発表の3か月予報の対象は11月〜2027年1月で、冬全体の12〜2月とは期間が異なります。
11月24日14時発表予定の3か月予報では、2026年12月〜2027年2月を対象とした見通しを改めて確認できます。気象庁「寒候期予報・次回発表予定等」、同「季節予報の発表日」、同「季節予報の種類と内容」
暖冬の見通しは、冬の予定を考えるための材料です。実際の服装や移動、雪への備えは、予定が近づいた時点の情報で調整していきましょう。
スーパーエルニーニョの日本への影響は?2026〜2027年の冬・雪の見通し
今冬の見通しを読むには、暖冬という言葉だけでなく、地域と予報の対象期間を見ることが大切です。2026年12月〜2027年2月の気温や雪の予報を比較し、冬全体の傾向と短期間の寒波・大雪の違い、予定が近づいたときの確認先をまとめました。
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