
高校受験で合否に使う評定は、都道府県により中3のみ、中2・中3、中1~中3などに分かれます。高校・学科・選抜方式でも配点が変わるため、2027年度の教育委員会資料と志望校の選考基準を確認してください。本記事は2026年8月22日時点の随時更新版です。
制度が変更・訂正された場合は、この記事より都道府県教育委員会と志望校が公表する最新資料が優先されます。この記事でいう「2027年度入試」は、原則として2027年1~3月ごろに実施され、2027年4月に入学する選抜です。
30秒でわかる結論
内申点に使う評定がいつからかは、全国一律ではありません。2027年4月入学向けの公式資料では、中3のみ、中2・中3、中1~中3のほか、学校ごとに換算方法を選ぶ地域があります。
- 中1の評定から合否点に使う地域でも、各学期の通知表をそのまま全部足すとは限りません。学年末評定や調査書用の評定を使う場合があります。
- 中3のみの地域でも、中1・中2の記録が調査書に載ることや、学習・進路選択の材料になることがあります。
- 実技4教科を1.5倍、2倍などにする地域があります。学年別加重と教科別加重は別々に確認します。
- 調査書点と学力検査点の関係は、学校・学科・選抜方式によって変わる県が多く、全国共通の「当日点比率」はありません。
内申点はいつから?最初に5つの用語を分ける
「内申点はいつから?」へ正確に答えるには、通知表、調査書、合否用の調査書点を分ける必要があります。同じ評定を基にしていても、記載する範囲と入試で点数化する範囲は一致しないことがあります。
| 用語 | この記事での意味 |
| 通知表の評定 | 学校が学期・学年ごとに示す各教科の評価。調査書用評定と算定時点が同じとは限らない |
| 調査書(内申書)の評定 | 中学校が出願先へ提出する調査書に記載する評定。記載されても合否点に換算されない学年があり得る |
| 調査書点(俗に内申点) | 入試要項の式で、対象学年・教科を加重、換算して選抜に使う点 |
| 学力検査点(当日点) | 入試当日の教科検査の得点。教科傾斜や換算をする学校もある |
| その他の選抜資料 | 面接、作文・小論文、実技、特色検査、自己表現、活動記録など |
したがって、「中1から対象」は中1の各学期の数字をすべて足すという意味ではありません。また、調査書点の素点満点が大きい県ほど内申重視とも言えません。選抜時に何点へ換算するか、学力検査や面接とどう組み合わせるかまで確認して初めて、重みが分かります。
47都道府県一覧の読み方
*2026年8月22日時点の公開状況は、詳細確認済み14、暫定4、方針のみ19、日程のみ7、2027未公表3です。未公表行の数値は「前年参考」であり、2027年度の確定情報ではありません。
次の一覧は、公立高校の一般選抜・全日制を中心に「合否で数値化する評定」を整理したものです。推薦・特色選抜、定時制・通信制、私立高校にはそのまま当てはまりません。
ステータスの意味は次のとおりです。
- 2027確定:令和9年度の詳細資料を確認済み
- 2027暫定:案・暫定版・予定資料を確認済み
- 2027方針のみ:制度方針は公表済み、換算式・細目などを待っている
- 2027日程のみ:日程は公表済み、制度詳細を待っている
- 2027未公表:2026年度の公式制度だけを前年参考として表示
- 確認不能:根拠を確認できず、公開前の編集判断が必要。本調査では0県
「同等に扱う」「相関を見る」は、必ずしも調査書点と学力検査点を50点ずつにして足す意味ではありません。面接等が独立資料なら、2要素だけを無理に100%へ換算していません。
北海道・東北
| 都道府県 | 合否に使う評定はいつから | 計算・加重の要点 | 調査書点:学力検査の型・学校差 | 2027状況・公式資料 |
| 北海道 | 前年参考:中1~中3 | 前年は学年2:2:3、315点 | 前年は70%同等+各15%学校設定 | 日程のみ・公式 |
| 青森 | 中1~中3 | 9教科×3学年、135点 | 順位併用。特色は学校別 | 暫定・公式 |
| 岩手 | 制度上は中1~中3 | 学年1:2:3、実技×1.5、660→500 | 学力:調査書=7:3~3:7 | 日程のみ・公式 |
| 宮城 | 中1~中3 | 主要×1・実技×2、195点 | 学力:調査書=7:3~3:7、学校別 | 確定・公式 |
| 秋田 | 前年参考:中1~中3 | 前年は主要×1・実技×2、195点 | 相関表・面接で総合 | 方針のみ・公式 |
| 山形 | 前年参考:中3 | 前年45点。2027の対象学年は詳細待ち | 3:7、4:6、5:5を学校別設定 | 方針のみ・公式 |
| 福島 | 中1~中3 | 実技を再加算、評定195点 | 原則同等、学校変更可。活動等別枠あり | 暫定・公式 |
関東
| 都道府県 | 合否に使う評定はいつから | 計算・加重の要点 | 調査書点:学力検査の型・学校差 | 2027状況・公式資料 |
| 茨城 | 前年参考:中1~中3 | 前年135点。2027評定様式待ち | A群・B群。B群配分は学校別 | 方針のみ・公式 |
| 栃木 | 中1~中3 | 原点135を学校別50~500へ換算 | 学校・学科別に大きく異なる | 暫定・公式 |
| 群馬 | 中1~中3 | 原点135、学校・型別に換算 | 特色型・総合型ごとに面接等も配点 | 確定・公式 |
| 埼玉 | 中1~中3 | 共通は1:1:1、1:1:2、1:1:3。特色は別 | 面接・特色検査を含め学校別 | 確定・公式 |
| 千葉 | 中1~中3 | 原点135。K値等は詳細待ち | 学校設定検査を含め学校別 | 方針のみ・公式 |
| 東京 | 前年参考:中3 | 前年は主要×1・実技×2、65点 | 前年原則7:3+ESAT-J等 | 日程のみ・公式 |
| 神奈川 | 中2・中3 | 1:2、原点135。教科重点化あり | 第1次は係数合計10、第2次は評定不使用 | 確定・公式 |
中部
| 都道府県 | 合否に使う評定はいつから | 計算・加重の要点 | 調査書点:学力検査の型・学校差 | 2027状況・公式資料 |
| 新潟 | 中1~中3 | 原点135を学校別300~700等へ換算 | 一般枠3:7~5:5、設定枠は学校別 | 確定・公式 |
| 富山 | 前年参考:中2・中3 | 前年は1:2、評定135+活動15 | 前年は「同等」。学校・コース差あり | 日程のみ・公式 |
| 石川 | 前年参考:中1~中3 | 前年1:1:2、180点 | 相互関係を考慮。固定比率なし | 方針のみ・公式 |
| 福井 | 前年参考:中3 | 前年45点。数値換算は非公表 | 総合審査。詳細10月予定 | 日程のみ・公式 |
| 山梨 | 詳細要項待ち | 評定学年・換算式未公表 | 調査書と学力を「同等に扱う」 | 方針のみ・公式 |
| 長野 | 中3 | 一般は9教科45点 | 相関・面接等で総合。学校差あり | 確定・公式 |
| 岐阜 | 中1~中3 | 中1+中2+中3×2、180点 | 学力:調査書=7:3~3:7 | 確定・公式 |
| 静岡 | 中3 | 原値45、段階選抜 | 学校裁量枠・共通枠。全員面接 | 方針のみ・公式 |
| 愛知 | 中3 | 45×2=90 | 方式Ⅰ~Ⅴ。内申又は学力を1~2倍 | 確定・公式 |
近畿
| 都道府県 | 合否に使う評定はいつから | 計算・加重の要点 | 調査書点:学力検査の型・学校差 | 2027状況・公式資料 |
| 三重 | 中3を主に利用 | 原値45、段階選抜 | 学校別の抽出割合・重視資料あり | 方針のみ・公式 |
| 滋賀 | 中1~中3 | 原点135を学校別200~500等へ換算 | 一般型8:2~5:5、独自型あり | 確定・公式 |
| 京都 | 中1~中3 | 共通枠は主要×1・実技×2、195点 | 共通枠195+学力200。独自枠は別 | 方針のみ・公式 |
| 大阪 | 中1~中3 | 学年1:1:3、450点 | タイプⅠ~Ⅴで7:3~3:7 | 確定・公式 |
| 兵庫 | 前年参考:中3 | 前年は主要×4・実技×7.5、250点 | 前年は学力と同等に扱う | 方針のみ・公式 |
| 奈良 | 中1~中3 | 144・234・198・180の4型 | 学校別に検査・調査書・独自資料を配点 | 確定・公式 |
| 和歌山 | 前年参考:中1~中3 | 前年1:1:2、180点 | 学校別基準。詳細9月予定 | 方針のみ・公式 |
中国
| 都道府県 | 合否に使う評定はいつから | 計算・加重の要点 | 調査書点:学力検査の型・学校差 | 2027状況・公式資料 |
| 鳥取 | 中3 | 主要×2/3/4・実技×4/6/8、3型 | 調査書:学力=2:8~8:2、学校別 | 確定・公式 |
| 島根 | 前年参考:中1~中3 | 前年1:1:2、180点 | 前年80:20~40:60、学校別 | 方針のみ・公式 |
| 岡山 | 前年参考:中1~中3 | 前年は45+45+中3加重=200 | 相関表。固定比率なし | 方針のみ・公式 |
| 広島 | 中1~中3 | 学年1:1:3、225点 | 学力:調査書:自己表現=6:2:2 | 確定・公式 |
| 山口 | 詳細様式待ち | 評定学年・換算式未公表 | 調査書と学力を「同等に取り扱う」 | 方針のみ・公式 |
四国
| 都道府県 | 合否に使う評定はいつから | 計算・加重の要点 | 調査書点:学力検査の型・学校差 | 2027状況・公式資料 |
| 徳島 | 中1~中3 | 主要×1・実技×2、195点 | 学力検査と同等に扱う | 暫定・公式 |
| 香川 | 前年参考:中1~中3 | 前年は中3主要×2・実技×4、220点 | 相関・総合判定 | 方針のみ・公式 |
| 愛媛 | 前年参考:中1~中3 | 前年135点 | 前年は学力・調査書・その他を学校別配分 | 未公表・R8公式 |
| 高知 | 前年参考:中1~中3 | 前年は1:1:2、実技加重、260点 | 面接必須。学校別評定加重あり | 方針のみ・公式 |
九州・沖縄
| 都道府県 | 合否に使う評定はいつから | 計算・加重の要点 | 調査書点:学力検査の型・学校差 | 2027状況・公式資料 |
| 福岡 | 中3 | 通常45点。指定校は教科加重あり | 学力順位と評定順位を照合 | 方針のみ・公式 |
| 佐賀 | 前年参考:中1~中3 | 前年は学校・学科・選抜Ⅰ/Ⅱ別 | 統一値なし。学校別配点 | 未公表・R8公式 |
| 長崎 | 中1~中3 | 学校別換算 | 学力・調査書・面接等の比重合計10 | 方針のみ・公式 |
| 熊本 | 中1~中3 | 学年1:1:2。主要5は学力点で補正 | 学力順位・調査書順位+残余総合 | 確定・公式 |
| 大分 | 前年参考:中1~中3 | 前年1:1:2+実技再加算、260点 | 前年は主に3:7、ほか4:6・5:5 | 日程のみ・公式 |
| 宮崎 | 10月細目待ち | 調査書60~300等を学校別設定 | 総点600~1000等。面接も学校別 | 方針のみ・公式 |
| 鹿児島 | 前年参考:中3 | 前年は主要×2・実技×20、450点 | 相関・総合判定 | 未公表・R8公式 |
| 沖縄 | 前年参考:中1~中3 | 前年は実技×1.5、165点 | 前年5:5、4.5:5.5、4:6 | 日程のみ・公式 |
2027年度の対象学年を確定資料だけで集計すると3パターン
2026年8月22日までに詳細を確認できた14都府県だけを集計すると、中1~中3が10府県、中2・中3が1県、中3のみが3県です。暫定・方針のみ・日程のみ・未公表の33道府県は、確定件数へ混ぜていません。
| 合否で得点化する評定 | 2027確定資料を確認した都府県 | 件数 |
| 中1~中3 | 宮城、群馬、埼玉、新潟、岐阜、滋賀、大阪、奈良、広島、熊本 | 10 |
| 中2・中3 | 神奈川 | 1 |
| 中3のみ | 長野、愛知、鳥取 | 3 |
この分類は「調査書に何年分を記載するか」の分類ではありません。合否で評定を数値化する学年だけを比べています。また、同じ「中1~中3」でも、大阪の1:1:3、広島の1:1:3、岐阜の1:1:2のように学年の重みが違います。
2027年度の主な変更・学校別差
2027年度は、都道府県名だけでは配点を確定できない地域が目立ちます。埼玉、新潟、京都は制度の枠組み自体を先に理解し、その後に志望校・学科の表を開いてください。
埼玉:共通選抜と特色選抜、全員面接を学校別に確認
埼玉県の2027年度選抜は、共通選抜と特色選抜で調査書の扱いが異なり、学校別の確定表が正本です。共通選抜の学年係数は1:1:1、1:1:2、1:1:3から学校が設定し、特色選抜では別の係数や教科傾斜を設定できます。
さらに面接は全受検者を対象とし、30点または60点です。特色検査等を置く学校もあるため、調査書点と学力検査点だけを100%に直すと最終選抜の構造を誤ります。志望校は、埼玉県教育委員会「各高等学校の選抜実施内容(確定版)」で確認します。
新潟:一般枠と学校設定枠で配点が分かれる
新潟県は2027年度に一般枠と学校設定枠を示し、一般枠でも調査書と学力検査の配点が3:7、4:6、5:5などに分かれます。学校設定枠は、面接、作文、実技、プレゼンテーション等を含め、配点がさらに学校・学科別です。
9教科3学年の原点は135点でも、その後300~700点等へ換算するため、素点135だけを他県と比べても内申の重要度は分かりません。新潟県教育委員会の令和9年度入試制度ページから学校別PDFを開いてください。
京都:共通枠と独自枠を分ける新制度
京都府・京都市の2027年度新制度では、共通枠と独自枠を分けて確認します。公表済み資料では、共通枠は中1~中3の報告書195点と学力検査200点を用い、実技4教科を2倍します。一方、独自枠は学校が検査・面接・作文・実技等を組み合わせます。
2026年8月22日時点では実施要項本体を待つ項目が残るため、本記事では「方針のみ」としました。京都府教育委員会の令和9年度選抜ページと志望校の独自枠を、出願前に再確認してください。
学校別差が大きい地域では代表比率を使わない
神奈川は第1次と第2次で使う資料が異なり、第2次では評定そのものを使いません。滋賀は一般型と学校独自型、奈良は調査書の算定型、愛知は方式Ⅰ~Ⅴが学校別です。群馬、栃木、宮崎、長崎、佐賀なども、県名だけで一つの比率へ固定できません。
「調査書点:学力検査点=3:7」と書ける場合でも、面接や特色検査が独立配点なら、これは最終合否全体の30%対70%を意味しません。表の「その他の選抜資料」を必ず一緒に確認します。
志望校の正確な内申点を確認する4手順
正確な計算は、入学年度、県の要項、学校別基準、中学校での算定時期の順に確認すれば迷いにくくなります。検索結果の早見表だけで出願判断を完結させないでください。
- 受験年ではなく入学年度を確認する。 2027年1~3月ごろの受検なら、原則「令和9年度」「2027年度入学者選抜」を探します。
- 都道府県教育委員会の実施要項を開く。 「実施要項」「選抜要綱」「調査書様式」を開き、一般選抜・全日制の対象学年と換算式を確認します。
- 志望校・学科・選抜方式の基準を開く。 学校別の係数、教科重点化、面接・作文・実技・特色検査を確認します。普通科の代表値を専門学科へ流用しません。
- 個別事情は在籍中学校へ確認する。 中3評定の算定日、転校前の記録、欠席、評定が付かない教科、海外在住歴などは、担任または進路担当へ早めに相談します。
確認時は、PDFの表題、入学年度、選抜区分、更新日をメモします。「令和9年度」と「令和8年度」が検索結果で並ぶため、前年PDFを最新と取り違えないことが重要です。
中1から・中2から・中3のみ:今できる備え
対象学年にかかわらず、過去の評定だけで可能性を決めつける必要はありません。現在の学習と提出物を整え、志望校の学力検査やその他の選抜資料を含めて、残り時間を配分します。
中1から対象の地域
中1からの評定が入る地域では、各学年の係数を確認します。中3を2倍・3倍にする制度なら、これからの評定が相対的に大きく反映されます。全学年同率でも、今後の学習成果と当日点は別に積み上げられます。
日常では、評価規準を確認し、授業内の学習、定期テスト、作品・レポート、提出期限、振り返りを一体で整えます。「主体的に学習に取り組む態度」は、挙手回数や性格の活発さだけで判断するものではありません。文部科学省の資料は、粘り強く取り組む側面と、自らの学習を調整しようとする側面を示しています。文部科学省の学習評価に関する資料で趣旨を確認できます。
中2から対象の地域
中2・中3を使う地域では、どちらを何倍にするかを確認します。たとえば2027年度の神奈川県は中2×1、中3×2ですが、同じ2学年型でも他地域へその式を当てはめることはできません。
中1の評定が合否点に直接入らなくても、基礎内容は中2・中3の授業と学力検査につながります。苦手単元を一覧にし、次の定期テスト範囲だけでなく、入試で再出題される基礎へ戻る時間を確保します。
中3のみの地域
中3のみを得点化する地域では、中3の評定と当日点対策を並行します。ただし「中1・中2が無関係」とは限りません。調査書の他欄に記載される場合、学校生活や学習の基礎として影響する場合、推薦・私立の基準が別の場合があります。
時間が限られるときは、志望校の学力検査の教科配点、教科傾斜、面接等を先に確認します。NEWS DAILYの中学英語の学習ガイド、算数・数学の学習ガイド、理科の学習ガイド、社会科の学習ガイドは、評定と当日点の両方に関わる基礎の見直しに使えます。
中3の内申点は何学期まで?
中3の評定が何学期までかは全国一律ではなく、出願日と調査書の作成基準日で決まります。最終学期の通知表が完成する前に、調査書用の評定を算定する地域もあります。
たとえば神奈川県の2027年度実施要領は、第2学期までの評定を基本とし、2学期制などでは12月末現在の資料を用いる扱いを示しています。しかし、この日付を他県へ流用はできません。県の「調査書作成要領」「記入上の注意」を開き、在籍中学校へ次の3点を確認してください。
- 調査書用評定の算定基準日
- 2学期制・3学期制での扱い
- 出願後の訂正や追記の有無
実技4教科が重く計算される地域がある理由
実技4教科が重くなる直接の理由は、各教育委員会の選抜式が係数を設定しているからです。全国共通の係数や理由があるわけではなく、入試で筆記検査をしない教科を調査書側で厚く反映する設計など、制度ごとの考え方があります。
たとえば「主要5教科×1、実技4教科×2」なら、9教科オール5は65点です。主要5教科が4、実技4教科が3なら44点になります。ここで実技の評定3を主要教科と同じ重みで計算すると誤ります。さらに学年係数が付く地域では、教科加重後に学年加重を重ねるのか、公式式の順序どおり計算します。
実技教科の備えも、技能だけに限定しません。各教科の評価規準に沿い、知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度を、授業、作品、実技、レポート、振り返り等で確認します。
転校・不登校・欠席・評定なしの場合
転校や欠席等の扱いは、全国共通の一律処理ではありません。都道府県要項の特例、調査書作成要領、自己申告書等を確認し、在籍中学校と志望校を所管する教育委員会へ相談します。
都道府県をまたぐ転校
転校前後で評定の観点や学期制が異なる場合でも、家庭が独自に換算して提出するものではありません。現在の中学校が、前籍校からの指導要録・成績資料と志望先の調査書様式を基に作成します。転居が決まったら、出願資格、学区、県外受検手続、書類締切も同時に確認してください。
不登校・病気・障害・欠席が多い場合
欠席日数だけで合否を断定することはできません。調査書の欠席記載、自己申告書、長期欠席者向けの特別選抜、検査資料の扱いは地域・学校で異なります。診断名や事情を記事上で合否予測へ結び付けず、中学校の進路担当と教育委員会へ相談します。
文部科学省は、一定の要件を満たす場合に、自宅や学校外での学習成果を成績評価へ反映できる制度を示しています。ただし自動的に評定や出席扱いになる制度ではなく、校長が要件と学習状況を確認します。文部科学省「不登校児童生徒が自宅等で行った学習の成果に係る成績評価」を参照し、在籍校へ相談してください。
評定が付かない教科・海外在住歴がある場合
在籍期間が短い、履修状況が異なる、評定不能の教科がある場合は、要項に換算・代替資料・審議の規定が置かれることがあります。空欄を家庭で「3」などと仮置きせず、調査書作成者である中学校と出願先の教育委員会に判断を求めます。
私立高校の内申点はこの表と同じではない
私立高校の出願基準や優遇、推薦条件は、都道府県の公立一般選抜表とは別です。同じ地域でも学校、コース、推薦・併願・一般などの方式で対象学年、必要評定、欠席条件、検定加点が異なります。
私立を併願する場合は、各校の最新募集要項と中学校向け説明資料を確認し、在籍中学校の進路面談で条件を照合します。非公式な「確約」「ボーダー」の伝聞ではなく、学校が公表する条件を正本にしてください。
まとめ:高校受験の内申点はいつからか、県と志望校の2段階で確認
高校受験の内申点はいつから使うかは、中3のみ、中2・中3、中1~中3など地域で異なります。同じ都道府県でも、学校・学科・選抜方式で学年係数、実技教科の加重、学力検査との関係が変わることがあります。
最初に令和9年度の都道府県要項を開き、次に志望校の学校別選考基準を確認してください。2027年度の詳細が未公表なら、前年資料は参考にとどめ、公開後に差し替えます。過去の評定だけで手遅れと考えず、現在の学習・提出・授業参加を整え、当日点や面接等を含む志望校の方式に合わせて備えましょう。
FAQ
高校受験の内申点は中1の1学期から使われますか?
都道府県によります。中1を使う地域でも、1学期の通知表をそのまま加算せず、学年評定や調査書用評定を換算する場合があります。2027年度要項の対象学年と調査書作成要領を確認してください。
中3の内申点は何学期までが対象ですか?
全国一律ではありません。出願前の2学期まで、12月末現在など、地域・学期制で異なります。都道府県の調査書作成要領と、在籍中学校が用いる算定基準日を確認してください。
「中3のみ」の都道府県では中1・中2の成績は全く関係ありませんか?
合否用の調査書点に直接換算しない場合でも、調査書の別欄、推薦・私立の条件、当日点につながる基礎学力には関係します。「得点化しない」と「全く関係ない」は同じではありません。
通知表の評定と内申点は同じですか?
同じではありません。通知表の評定を基に、中学校が調査書へ記載し、教育委員会や高校の式で対象学年・教科を加重したものが、俗にいう内申点または調査書点です。
実技4教科はなぜ重く計算されることがありますか?
その地域の公式選抜式が係数を設定しているためです。筆記検査を行わない教科を調査書側で厚く扱う設計などがありますが、全国共通の倍率や理由ではありません。公式式どおり計算します。
内申点が低くても今からできることはありますか?
あります。現在の学習、提出物、作品・レポート、授業内の取組を評価規準に沿って整え、志望校の当日点、面接、作文等の配点を確認してください。合格や評定上昇を保証する方法はありません。
都道府県をまたいで転校した場合はどうなりますか?
現在の中学校が前籍校の記録と出願先の様式を基に調査書を作成します。学期制、学区、県外受検手続、評定換算の扱いが異なるため、転居決定後すぐ両校と出願先教育委員会へ確認してください。
不登校や欠席が多く、評定が付かない場合はどうなりますか?
地域・学校・個別事情で異なります。特別選抜、自己申告書、代替資料、自宅等の学習成果を評価する制度の適用を全国一律に断定せず、中学校の進路担当と教育委員会へ早めに相談してください。
私立高校の内申点も都道府県表と同じですか?
同じではありません。私立は学校・コース・推薦・併願・一般などで、対象学年、評定基準、欠席条件、検定加点が異なります。各校の最新募集要項と中学校の進路指導で確認してください。
内申点と当日点の比率は高校ごとに違いますか?
違う地域が多くあります。学校・学科・選抜方式が比率を選び、面接等を別配点にする場合もあります。県の代表値だけでなく、志望校の学校別選考基準を確認してください。
自分の志望校の最新ルールはどこで確認できますか?
都道府県教育委員会の令和9年度実施要項、調査書様式、志望校・学科の学校別選考基準で確認します。中3評定の算定時期や個別事情は、在籍中学校の進路担当へ確認してください。