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日米協調介入で円相場は157円台に トヨタ上方修正・台風13号接近【8月5日】

日本と米国の通貨当局による異例の協調円買い介入を受けて、円相場は1ドル=157円台を中心とした神経質な値動きが続いています。4日にはトヨタ自動車が2027年3月期の利益見通しを引き上げる一方、株式市場では円高進行を警戒した売りも出ました。南の海上では大型で非常に強い台風13号が沖縄・奄美に近づいており、6日以降は空の便を中心に交通への影響が広がる見通しです。為替・企業業績・防災という、家計にも企業にも関わる動きが重なった朝です。

今日のポイント

  • 財務省は3日、片山さつき財務相の談話で、米東部時間7月31日に米財務省と協調した円買い介入を実施したと公表しました
  • 時事通信によると、日米の協調介入は2011年以来15年ぶり、円買い方向の協調介入は1998年以来28年ぶりです
  • 円相場は7月末に一時1ドル=164円に迫った後、4日午後5時時点では157円80〜82銭となっています(NHK)
  • トヨタ自動車の4〜6月期は純利益が前年同期比75.6%増の1兆4,770億円で、通期純利益見通しは3兆2,500億円に上方修正されました
  • 台風13号の影響で、ANAは6〜8日に計224便、JALグループも6日に11便の欠航を決めたと報じられています。欠航便数は今後さらに増える可能性があります。

日米が28年ぶりの協調円買い介入 円は157円台で神経質な展開

財務省は8月3日、片山さつき財務相の談話を公表し、米東部時間7月31日に米財務省と協調して円買い介入を実施したことを明らかにしました。談話では、この介入は2025年9月の日米財務大臣共同声明に基づくもので、「最近見られた円の過度な変動や無秩序な動き」に対処したと説明しています。そのうえで「更なる協調介入を実施することも躊躇しない」とし、米連邦準備制度の「外国・国際通貨当局向けレポ・ファシリティ(FIMAレポ・ファシリティ)」を活用する方針も示しました。

背景にあるのは歴史的な円安です。NHKによると、円相場は7月末に一時1ドル=164円に迫り、約39年8か月ぶりの円安水準となっていました。NHKは、政府・日銀が7月30日から8月1日にかけて断続的に市場介入を実施したとも伝えています。時事通信によると、日米の協調介入は2011年の東日本大震災後以来15年ぶりで、円買い方向としては1998年のアジア通貨危機以来28年ぶりです。ベッセント米財務長官も「さらなる協調介入をためらわない」と表明したと報じられています。介入額の確定値は未公表ですが、NHKは民間の分析による推計として、7月31日分だけで4兆円を超える規模と伝えています。今年4〜5月には過去最大の11.7兆円の円買い介入も行われており(財務省公表)、今回は日本単独から「日米協調」へ枠組みが変わった点が大きな変化です。

相場は大きく動いています。3日は談話の公表後に円が一時1ドル=155円台前半まで上昇し、日経平均株価は607円安の6万3,754円まで下落しました。4日は日経平均が202円高の6万3,957円と反発した一方、円相場は午後5時時点で157円80〜82銭と、前日より1円4銭円安方向に戻しています。効果がどこまで続くかは見方が分かれており、日本経済新聞は「時間稼ぎ」という論点を報じています。野村證券の後藤祐二朗氏は、円安是正の流れの中で日銀への利上げ圧力が高まる可能性を指摘しており、住宅ローンや預金にも関わる金利の動向として日銀の発信が注目されます。円高が定着すれば輸入価格を抑える方向に働き得ますが、現時点で方向は断定できません。

トヨタ、4〜6月期は純利益75.6%増 通期見通しを上方修正

トヨタ自動車は4日、2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)の決算を発表しました。決算要旨によると、営業収益は13兆5,254億円(前年同期比10.4%増)、営業利益は1兆634億円(同8.8%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1兆4,770億円(同75.6%増)でした。あわせて通期見通しを引き上げ、営業収益は51兆円から54兆円、営業利益は3兆円から3兆4,000億円、純利益は3兆円から3兆2,500億円(株探によると8.3%の上方修正)としました。

Car Watchによると、営業利益見通し引き上げの内訳は為替変動による増加分4,800億円、原価改善など営業面の努力2,300億円などで、中東情勢による影響の想定を従来より緩和(減少分50%→25%)したことも織り込まれています。通期の想定為替レートは1ドル=160円で、4日夕方時点の実勢(157円台)より円安の水準です。円高方向の動きが続けば、想定と実勢の差が利益を圧縮する要因になり得ます。4日の市場では好業績の発表後もトヨタ株が下落し、日本経済新聞は円高進行による輸出関連株への売りを背景に挙げています。今週は主要企業の決算発表が相次ぐため、各社の為替前提の見直しが注目点です。

台風13号、沖縄・奄美へ 影響が長引くおそれ 224便欠航

大型で非常に強い台風13号は、5日午前3時時点で日本の南を1時間に20キロの速さで西へ進んでいます。琉球新報によると、中心気圧は945ヘクトパスカル、最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルです。6日には大東島地方に接近して最大瞬間風速60メートルの猛烈な風が吹くおそれがあり、沖縄本島では7日午前から暴風が予想されています。

警戒したいのは影響の長期化です。台風は沖縄本島に近づく7日ごろから速度を落とし、8日には時速9キロ以下と非常に遅い動きになる見込みで、暴風・大雨・高波の影響が長引くおそれがあります。7日から8日にかけては警報級の大雨も予想されています。ウェザーニュースは、雨や風の強い状態が2〜3日間続く可能性があるとして、数日分の備蓄の確保を呼びかけています。交通への影響も出始めており、FNNによると、4日夜時点で6日に4便、7日に120便、8日に100便の計224便の欠航が決まり、約4万8,000人に影響する見込みです。船の欠航も始まっています。沖縄・奄美方面への出張や旅行を予定している方は、航空各社の運航情報と気象庁の最新の台風情報の確認が欠かせません。

読者が確認しておきたいこと

  • 外貨預金・海外旅行・輸入仕入れなど為替に関わる予定は、相場が短期間で大きく動く前提で、両替や決済の時期を分散して無理のない計画にする
  • 沖縄・奄美方面の予定がある方は、航空各社の運航情報と気象庁の台風情報を毎日確認する(欠航便数は変わる可能性があります)
  • 株式や投資信託を保有している方は、今週相次ぐ決算発表の日程と、各社の想定為替レートを確認する
  • 住宅ローンなど金利に関わる契約を検討中の方は、日銀の今後の発信を確認する(利上げ圧力を指摘する専門家の見方があります)

まとめ

日米の協調円買い介入という異例の対応で、為替を巡る局面は日本単独の介入から一歩変わりました。ただ、効果の持続性には見方が分かれ、円相場は157円台で神経質な動きが続いています。トヨタの決算は円安を追い風にした上方修正となった一方、想定レートは足元より円安の水準で、為替の行方が企業業績を左右します。台風13号は今日以降、沖縄・奄美に長く影響するおそれがあります。本記事は8月5日朝7時時点の確認情報に基づきます。最新の状況は各出典・公式発表でご確認ください。

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